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    27

    「君の人生」

    果てしない暗闇に身を投げようとする者よ。

    どうか、振り返ってみてほしい。

    君の人生は散々だったかもしれないが、
    君をなくした世界が、確かに一片、欠け落ちることを。

    ああ君よ、嘆くことなかれ。
    君の身に宿りし絶望は、ゆえに希望へと転じ得る。

    この暗いトンネルを抜け出たものこそが、
    この辛い峠を乗り越えたものこそが、
    真の幸せを得ることを。


    ただ君は思い直すだけでいいのだ。
    君に訪れる不幸から、幸せを見いだせばいい。

    そのために詩は、文学はあると断じよう。

    悲しむひとのために、
    苦しむひとのために我らは筆を握り、
    自らの暗闇と相対しながら、君に寄り添うのだ。


    ああ、きみよ。

    悲しむのはきみだけではない。
    苦しみ痛むのはきみだけではない。

    どうか、我らの文の友となってほしい。

    できるなら、自らの最後の一ページまで、
    希望を捨てないでほしい。


    あえて言おう、友よ。

    どうか、生きて欲しい。

    暗闇を知る君こそが、
    我々を導く光になれることを、わたしは信じたい。

    ちょうど、苦難の先に成長があるように。

    君は、君自身のために、
    そして我々のために生きて欲しい。


    世界は、君を待っている。

    わたしは、君を待っている。

    一刻も早く、明るい太陽のもとに、
    君が帰ってくることを。

    そのためにわたしたちは祈ろう。

    そう、君の笑顔の先にこそ、
    この世界の未来はあるのだから。



       ~親愛なる君へ~
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    27

    「カタリナの嘆き」

    嘆きよ、おお、嘆きよ。
    お前がわたしを奪うなら、わたしがお前を奪おう。

    さんさんとした聖なる日光にお前を溶かし、
    幸せというマナに変えてみせよう。

    お前がもしそれを望むなら。


    「カタリナの嘆き」(REO.)









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    14

    『世界の音 ‐The Sound Of World‐』


    もし今、ひそやかに耳をそばだてたなら、

    世界はきっとちいさく震え出す。

    その羽ばたきを、

    そのちいさな声を胸に満たしたなら、

    世界は色を変え、きみは気づくだろう。


    「ああ。世界はなんと美しく、優しいことか。

     もうずいぶんと長い間、

     世界とはなんと複雑で、無情なものかと思っていたが、

     それは私の心がそうみせていたのか」



    「臆病な心で恐る恐るみるならば、

     世界はきみをとって喰おうとするだろう。

     頑なな心で斜めからみるならば、

     世界はきみをさらに皮肉者にするだろう。」


    「しかし、ようく耳をすませ、

     世界に隠された真の意味を、

     世界に隠された優しさと、散りばめられた福音に気づき、

     そっとノックしたならばどうだろう」

     
    「世界は今度こそその全容を明らかにし、そっと微笑むだろう」


    「このように世界とは私たちの心をうつす鏡なのだ」


    「だから、覚えていて欲しい。

     世界はいつまでも待っているのだ。

     きみが正しい答えに至るまで」


    「その静々とした、しかし希望に満ちた、ちいさなノックをするのを」



    21

    『永遠の果実』

    たとえば、幸せがあったとして、

    それは林檎のかたちをしている。

    しゃくしゃくと、あまずっぱくて、傷みやすい。

    けれど、種を蒔き、丁寧に育てていけば、

    いつかまた実る、永遠の果実。
    19

    『あるうらびれた酒場にて』



    「この世には幸いが満ちている。

    そのくせ大抵隠れんぼしてやがるから、

    こっちからみつけてやらないと。

    不幸は堂々と、目立ちたがり屋なのにだ。

    とかく不思議な世の中だぜ。」


    『あるうらびれた酒場にて』
    17

    『賢者と愚者~解放の扉~』



    「自分を苦しめるのは最終的に自分に他ならない。

    自分を苦しめるのは自分の思考に他ならない。

    思考を常に注意し修正していけば、

    長い苦しみから、やがて解放されるだろう」
    17

    『賢者と愚者~世界の鏡~』


    人を幸せにするのはただ、人である。

    人を苦しめるのはただ人である。

    人とはすなわち自分自身の写しみであり、

    よき友であり、敵であり、あるいは家族である。

    人なしに個はありえない
    09

    月兎物語。

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    月を視る兎は空を飛んだか。

    あの空の向こうには宇宙があるか。

    僕たちは、いつも見果てぬ夢をみる。

    たとえそれが叶わぬものだとしても―いや、簡単に叶わぬからこそ、掴もうとする。



    僕たちはまた、夢みる葦である。


    運命という強風に吹かれ、

    しなり倒れながらも、

    やがて立ち上がる。


    わずかに見え隠れする希望を夢み、

    他の生き物を圧倒する

    その思考能力ゆえ、


    結果的に、厳しい風にも打ち勝つ。



    だから、ひとときの無力を嘆く必要はない。

    世界のどこかで、

    今この瞬間も夢は叶っているのだから。



    たとえそれが僕でなくとも、

    僕の次世代でなくても構わない。


    僕は単なる兎でいい。


    なぜかって?


    夢みることは、神が僕たちに与えた、

    決して奪うことのできない幸せだから。



    ちっぽけなぼくには、ご大層な夢など、

    生涯叶えられないかもしれない。



    けれど、僕の知らないところでは、

    今日もまたどこかで、叶っている。



    その音はぱちりとちいさかったり、

    あるいは、どかんと鮮烈な、

    まばゆい花火のようであったりする。


    そして、その花火の音を聞き、想像し、

    立ち会うことは、できる。




    奇跡でできた星、地球。

    そこに咲く、ひかりと希望の花。

    人類の生み出す、ちいさな奇跡の証。




    ‥そう考えると、なんだか素敵でしょ?



    (月兎物語。)
    14

    賢者は知らない

    賢者が知っているのはこの世界の理

    愚者が知っているのはあの空の遠さ

    夜欺炉木は露代の羽に
    遠閻魔の宿は朝に
    迎え狸の里は昼に

    朝霜の声は淋しがりに

    夕を越え夜を越え
    意味を超え、恣意を超え、明日へ進んで行きたまえ。

    天使の卵が割れ、
    そうしてリズベットは、賢者のしらぬ<未知>へと、分け入って行くのだ。
    27

    凍れる沼の。



    凍れる沼の、かそけきひかり。
    愛するものの、かぼそきひかり。
    希望の谷に、星は流れる。

    すべての物語に、ひかりよあれ―。
    すべての者、騙らずあれ―。

    されど、騙るものにも、騙らぬものにも、星は降る。
    ただ静々(しずしず)と。ただ煌々(きらきら)と・・・。



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