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    やさしいものがたり。Ⅱ ~サンクチュアリできみとダンスを~

    やさしい物語が、書きたかった。

    現実という苦さと辛さが混じりあった世界に、

    ひとすくいの砂糖をたらし、たっぷりと煮て、渋みを飛ばした、

    現実味とはおよそ程遠い、さいわいの物語が。


    現実のなかにも、やさしさ、さいわいが満ちている。

    それに気づいてもらうための、賭けに似た、試み。


    笑うひともいるだろう。

    あまい、甘露に似た、この作品は、
    かしこく生きるひとには、稚拙な作りものの世界でしかない。

    けれど、嘘には、やさしさがある。

    時に本物を凌駕する、一時の、
    ―あるいは長いくるしみに打ち勝つ、ひとさじの魔法が。

    嘘だとわかっていても騙される覚悟があるなら、
    きっと嘘はやさしく、あまいものに変わるでしょう。

    ときには、ほんものへと変わるでしょう。

    これは、そんな、つくりものの幻想譚であり、
    あるいは、読むひと次第で、時にほんものになる、やさしい物語です。
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