青い羽衣をまとったうら若き乙女のような天女…
―それが、ぼくが青の神―
篠姫之神(しのひめのかみ)に抱いた感想だった。
「あなたが…青の神―…?」
凛とした眼差し。薄く紅をさした頬は、瑞々しくて愛らしい。
唇は色づいたばかりの花のように可憐で、ちいさい。
瞳は薄紅色で、髪は鮮やかな桜色をしている。
青の神というより、花の神―春の神といったほうがしっくりきそうだ。
ぼーっと魅入っていたぼくは、頭を振った。
そうじゃない。ぼくのすべきことは―…
「ルキウスさんと契約したのはあなたですか―?」
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