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    『ブラックメイデン・アフターロマンスⅣ~新年は触らぬ神にたたりなし~後編』

    なんで、わたしは泣いているのだ…?

    こんなこと、なんてことないじゃないか。
    もともとわたしは王で、セドウィグは軍師。
    身分違いなのも、お門違いなのも、当然で。

    わたしのような女らしさのかけらもない、
    つまらない女が飽きられるのも、当たり前のことだろう?
    いつからわたしは、こんな思いあがった、面倒くさい女になったのだ?

    「…ふ…っ…」

    しかし、いくらこすっても、涙は止まらない。
    まるで壊れた機械のように、
    わたしはなんども溢れつづける涙を拭い続けた。


    「…ハァ…」
    セドウィグのため息が聞こえる。
    びくり、と怯えたわたしに、降った言葉は。




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