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    『リシアンの契約~アウト・ヒストリア~-code.0“その名を識れと彼らが囁く” ‐』



    ( リシアン  )


    ( ( リシアン ) )



    “ぼく”を呼ぶ声だ、とぼくは思う。

    静かに反響する声。
    ああ、ここは海だ、とおぼろげに思う。

    ぼくの口からこぽこぽと泡がもれる。

    苦しくはない。
    むしろ、心地よい。
    その深海は、羊水のようで、その水底はぼくを抱く腕(かいな)だ。

    柔らかで静かな気配が、やがて近くに降り立った。


    『リシアンサス』
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