--

    スポンサーサイト

    スポンサー広告 comment(-) trackback(-)
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    22

    『夏芽楽団交響曲』 ~これまでのあらすじ~

    <これまでのあらすじ>

    ネタバレを含みます。











    <恋情編>(“はつ恋”、“告白”)

    元気だけが取り柄の少女、<夏芽>は、
    中学二年生の春、四音音楽大学中等部に転入する。
    そこでは、普通の中学生達にまぎれ、
    国際的トップレベルの才能を持つ少年少女がいた。

    そのなかでも夏芽の目をくぎづけにしたのは、
    天才中学生作曲家でヴァイオリニストの君島唯音。
    その少女は、人形のように美しく、可憐で純情、
    夏芽が少し触れただけで真っ赤になるほどの、恥ずかしがり屋だった。

    “彼女”は言う。

    「…な、なんだ君は!!しげしげぼくを見つめたかと思えばっ!
     それに…こんな手まで触って、どういうつもりだ…っ!」

    ―ぼく?

    謎の一人称と、謎口調に、首をかしげる夏芽に、明かされた事実。

    唯音は、女の子じゃない。

    ―だが、その容姿のどこをとっても、とても男子とは思えない。

    本当の性別を明らかにしようと意気込む夏芽は、
    まるでなにかの引力にひかれるかのような猛スピードで、
    唯音に惹かれてゆく。

    はたして唯音の秘密とは…。


    <運命編>


    “誕生”

      音楽喫茶「カフェ・ボンソワール」のマスター、
      <酩酊博士>と出会った夏芽は、
      この世界のもうひとつの顔であり、
      鏡面の世界<朝顔の世界>に導かれる。

      そこでは、運命の女神のもとに、
      翼をはやした瑠璃色の猫・ヴィオロンや、
      半人半鳥の守護者・ハルピィアなど、人外の生物と、
      <約束>という特殊な魔法が存在していた。

      その世界では、人々は、自らの命をかけて、約束する。
      たとえその約束を破ったら死んでしまうとしても、
      愛する人のために、願わずにはいられないのだ。

      なんでも叶う朝顔の魔法を、知ってしまった夏芽は、
      それを何度でも、ためらうことなく使うことになる。
      そして、知らされる、世界の終わり。
      神々が死んでいき、崩壊しはじめる世界のなか、
      唯音に秘められた恐るべき真実があきらかになる。

      夏芽は、その時はじめて、
      <約束>という名の魔法の恐ろしさと、
      それを上回る別の感情を知る。


      「―もう唯音は泣かなくていいよ!
       …わたしが唯音のヒーローになる!
       世界だって救っちゃってみせるよ!
       だから、唯音は隣で笑ってて。わたしの右腕になって!
       ―わたしだけのヒロインになって!」



            「―…そして、一緒に世界を救おう!!」



       命をかけて、唯音を救いだした夏芽だが、
       そんな姿を鏡の向こうからみつめるものがいた。

      「―気に入りませんわ。
       夏芽様…貴方様は、なにもわかっていらっしゃらない。
       ご自分の領分をわきまえていただかないといけませんわ。

       わたくしは、貴方様を排除する。
       唯音様の因果になど、立ち入らせてはいけない…。
       たとえこの世界が滅んでも、それだけは阻止しますわ。

       そう、すべては、我が主様のため…」




    “天国と地獄”

      
       唯音のため、ハルピィアは夏芽を誘い出し、殺害しようとする。

      「―ですが、そうすれば、
       唯音様の両親が命がけで封じた唯音様の呪いはとけ、
       たくさんの人が命を落とすでしょう。
       貴方様は、唯音様を真の地獄に叩き落とすことになりますわ。
       そしてわたくしは…唯音様の守護者。
       唯音様のため、貴方のお命、頂戴します―!」

       酩酊博士に邪魔され、
       憎悪にも似た怒りを募らせるハルピィアだったが、
       彼は、敵に回るどころか、
       ハルピィアが闇に身を落とすのを止めようとさえする。

       混乱するハルピィアは、ある感情を自覚する。



    “メサイア”―“清らかな女神よ”


       夏芽を殺すことを諦めたハルピィアだが、
       気軽に命をかける夏芽への憎悪は変わらなかった。

       ハルピィアは言う。

      「わたくしは貴方が嫌いですの。

       救いがたいほど甘ったれていて、
       夢見がちで―…気軽に命をかける。

       まるで、約束を―自分の命を、
       自分だけのものだと思っているかのよう。

       貴方様は、裏切られ、
       失意に染まる者の気持ちがまるでわかっていらっしゃらない。

       そう、それ以前に、想像すらできない。
       自分がとほうもない罪を犯していることを。

       あなたは自らの浅はかな行動の責任をまるで気にかけず、
       まるで息をするように他人を愛する。

       愛された人間は、当然期待します。
       ずっと、愛されることを。
       約束を、守ってもらえることを。
      
       でも、貴方様は、あまりに軽々しく、
       自分の命をかける、などとそらぶく。

       ―もう、わかっているでしょう?

       貴方様の本当にしたいことは、
       愛することでも、救うことでもなく…
       愛され、救われ、低俗な自らを慰め、甘やかすことだと…!」

       
       それに対する夏芽の答えは…。

       ハルピィアの策略により、鳥籠に閉じ込められた唯音は、
       そんな夏芽の姿を傍観することしかできなかった。
      
       だが、夏芽こそが、
       朝顔の世界の唯一の女神になるということを確信し、
       自らに秘められた、呪われた破壊の力を持って、
       彼女を守る決意をする。



    “英雄”<ヒーロー>


      姿を消した夏芽。
      白い闇のなか、世界は夏芽を取り込もうとしていた。
      夏芽を、女神にしてはならない―!

      彷徨いながら、必死の思いで夏芽を探す唯音は、
      ひとりの少女に出会う―。
    関連記事
    スポンサーサイト

    comment

    post comment

    • comment
    • secret
    • 管理者にだけ表示を許可する