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    <アメイジング・グレイス> ~解答編・“主よ、人の望みの喜びよ”~

    最新話、『アメイジング・グレイス』の解答編です。
    ネタバレを多く含むので、
    本編をお読みになってからお読みになることを、
    強くおすすめします。



    残酷な子ども達が支配する箱庭の世界、
    <昼蝉の世界>で、異端児として生まれ、
    家畜同然の扱いを受けていた少女・エマニュエル。

    彼女・エマを、愛にあふれた<朝顔の世界>へと導き、
    一生を彼女としか会話できないという代償を払ってまでも、
    愛し、慈しんだ精霊・リリカ。

    その聖母のような振る舞いのリリカ。
    ですがその言動には、
    ある種自己中心的ともいえるエゴが潜んでいるようにさえみえます。

    では、本編では、まったく語られなかったリリカの想いとは、
    いったいどんなものであったのでしょう。

    そのヒントは、タイトルにあります。
    『アメイジング・グレイス』『主よ、人の望みの喜びを』
    どちらも、教会で歌われる宗教的な歌です。

    このふたつの曲にこめられているのは、
    秘められたまま最後まで明かされなかった、リリカの想い。

    では、その日本語訳を紹介します。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    『アメイジング・グレイス』

     おどろくばかりの 神の恵み。
     なんて うるわしい響きでしょう。

     神の すばらしい恵みによって、
     こんな どうしようもない私が 救われたのです。

     かつて私は道を踏みはずし 
     途方にくれていました。

     でも、神が、こんな私に目をかけて
     見つけだしてくださったの、
     今では、私は 
     神の前に覚えられた者とされているのです。

     かつて、私には何も見えませんでした。
     神の恵みさえも。

     でも今、私には、見えるのです。
     神のその恵みが。


     恵みによって、
     私は 神を畏れることを知りました。

     そして、恵みによって、
     私の恐れは とりのぞかれたのです。

     なんて尊いことでしょう。
     
     かけがえのない神の恵みが 現わされたのです。
     私が 初めて神を信じた その時に。



    『主よ、人の望みの喜びよ』

     イエスがいる私は幸せ
     おお、何と固く私はイエスをだきしめることだろう
     
     イエスは私の心を癒してくださる
     病のときも 悲しいときも
     
     私にはイエスがいる イエスは私を愛し
     私のためにご自身をも差し出してくださるのだ
     
     ああ、だからイエスを放しません
     たとえこの心が張り裂けようとも


     イエスは変わらざる私の喜び
     私の心の慰めであり 潤い
     
     イエスはすべての悲しみから守ってくださる
     
     イエスは私の命の力
     目の歓びにして太陽
     魂の宝であり 歓喜
     
     だからイエスを放しません
     この心と視界から。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    どうでしょうか。
    最後まで優しく、
    それでいて身勝手ともとれる愛を注ぎ続けたリリカ。

    エマは彼女の、語られることのなかった心中を、
    確信をもって、こう推測します。


    (―大丈夫。)

    (わたしは、あなたを愛しているんですから)
     
    (いつだって、悪いのはわたし、そして、あなたが、わたしの正義です)
     

    (―だからエマ) 

    (…愛しいエマ。)
     

    (―わたしと出会ってくれて、ありがとう。)

      (…わたしを救ってくださって、ありがとう。)
     
           (…わたしを愛してくれて…、)


    (それだけで、わたしは、
     もう一生飛べなくても、この先一生、誰とも話せなくていい)


    (だから、何度だって、言いましょう)

    (あなただけが、わたしの希望。)

    (わたしのひかり。)
     
     
        ((そして、わたしの、わたしだけの、救世主<メシア>です))



    作者である、わたしが言えるヒントは、ここまでです。
    リリカの気持ちはリリカにしかわからないことであり、
    そのすべてを暴くのは、産みの親である作者であれ、
    余計なお世話というものでしょう。

    それでも、ただひとつ言えるのは、
    リリカは、最後のその瞬間まで、
    たまらなくしあわせだったということです。

    きっと、いえ、確実に。

    リリカは、どうしようもない悪人で、大罪人であり、
    そして、誰よりも心優しい女性だったのでしょう。

    あまりにもまばゆい優しさの引換のように、
    その闇は、エゴは、どこまでもふくれあがる。


    それでも、その愛は、いつだってエマを救いました。
    苦しみをへて、幸福の花を咲かせました。

    それだけは、リリカは、命がけで守りきりました。

    作者(わたしは)、そんなリリカに、

    『がんばったね、』と言ってあげたいです。


    どんなに憎まれようと、
    一度も許しを乞うこともなく、
    最後まで、愛して愛して、愛しぬいたリリカ。

    だから、

    『がんばったね。おめでとう』

    と。

    その経緯こそ褒められたものではありませんでしたが、
    リリカは、エマの愛を、そして幸福を、勝ち取ったのです。


    まだまだ語り足りませんが、
    このあたりで、蛇足はやめましょう。


    どうでしょうか。
    あなたがエマだったら、リリカを愛しますか?
    愛しませんか?





     






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