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    『ミッドナイト・ロストサマー』 -2.“真昼の少女” 下 青空に翼-

    「ダチ……?」
    あたしはいいかげん、いぶかしげな顔をしていたと思う。

    「あんたとあたしが? ……それ本気で言ってる?」

    「ああ。戦友<ダチ>だ。
     戦う友と書いて。ダチ。なろうぜ」





    「いや、なんであたし? 
     ……っていうかダチってなるもの? もっと段階とかあるだろ」

    思わず冷静に返してしまって、言い直した。

    「っていうか、お前みたいなのと仲良くするとか無理だから。
     他あたれよ」

    「お前じゃなきゃやだ」

    「――ハァ?! 」

    「間違えた。お前じゃなきゃダメなんだ」

    「――意味わかんねーし!!」

    (何こいつ恥ずかしいこと言っちゃってるわけ? 頭大丈夫か!?)

    「とにかく、戦友<ダチ>になって一緒に戦おうぜ」

    「……何とだよ」

    「……――世界と!!」

    その時のチカの笑顔は、すさまじく晴れやかだった。
    晴天からの刺客(しかく)。真昼の少女。

    あたしはこの時、殺された。その笑顔に負けた。

    思えば、これが最初の敗北だった。
    これを期に、あたしはこいつに負け続ける。

    要するに、この、中2病の最強少女に、あたしは、ホレたのだった。
    変な意味じゃなく、憧れたのだった。

    この自由な少女に、翼をみた。
    広げた両手に、晴天を翔(かけ)る――大きなまっしろな翼を。




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